TechCrunch曰く、「Twitterは現在TweetDeckアプリを使用停止にしている。他のユーザーのアカウントにアクセスできてしまうバグがあったようだ」と報じております。
内容をかいつまんでみると、オーストラリアのシドニーに住むユーザー、Geoff Evansonさんがなにげにログインしたところ、いつもより時間がかかること、その後何百人ものアカウントにアカウントできることに気がついて、twitter社にそれを報告したところ同社は即座にアプリの運用を凍結したということらしい。
TweetDeckはtwitterのヘビーユーザーに人気のクライアントで、見たいタイムラインを横方向に好きなだけ並べて読むことができるマルチカラム型クライアントの代表格だ。また、Adobe AIRを利用して開発されたためOSに関係なく同じクライアントを使用することができ、また利用者の情報をDeck専用アカウントで管理することにより、クライアントごとに行う面倒なアカウント登録作業なども簡便にするなど、非常に扱いやすいものであった。
2011年4月にtwitter社によって買収され、それまでのAdobe AIR版はver.0.38.2をもって開発を終了し、現在ではWindows版のみのバイナリ配布となっている。
AIR版では黒に黄色を基調とした色調であったが、Windowsバイナリ版では黒に青を基調としている。今回問題なのはWindowsバイナリ版だ(筆者は現時点でもAIR版を利用しており、Windowsバイナリ版はインストールしてはあったものの、使い勝手の面から使用しないままだった)。
Windowsバイナリ版は、twitter社の意向を色濃く反映したもののようで、AIR版になれたものにとって機能が著しく低下して使い物にならないなど、これまでも不満の対象であった。
今回の事件を受けて、これからどのようにクライアントへの支持を集めることができるようになるか、注目していきたい。