CNN.co.jpによれば、「離婚」「恐竜」「宗教」など大人の間で意見が分かれるテーマを市の標準テストで出題してはいけない――。米ニューヨーク市教育局がテスト業者向けにそんな指針を公表したようだ。
人種問題が常に身近にあるアメリカ・ニューヨークでは、「大人の間で意見が分かれ、自治体が義務付けるテストに出題するのはふさわしくない」とみなしたテーマや単語は避けたい意向
だそうなのだ。
これ以外にも「大人の間で物議のあるものは好ましくない」ということで、「誕生日」「誕生祝い」でさえ配慮しているようだ。また、「恐竜」は進化論の件で、「ハロウィン」は多神教信仰を連想させるからだとのことらしい。
日本ではのんきにクリスマスだハロウィンだとすっかりお祭り騒ぎの材料でしかないが、世界ではこれらが確固とした宗教問題なのである。
もちろん、こうした大人の事情にしてしまっているのは大人であり、みだりに子供を巻き込むのはよろしくないのだが、だからといってそれらから遠ざけるというのも、何かおかしい気分になるのは筆者が日本人だからだろうか。