ニコ生でショッピング?

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ニコ生でショッピング?

去る2011/03/08(火) 20:00に、ニコニコ生放送でとある放送が行われた。タイトルは【テスト】生放送ショッピング​(新システム)を試してみるぞというもの。番組ID:lv42700901 (提供:有限会社 未来検索ブラジル)が放送した。

この番組ではこれまでのニコニコ生放送にはない、ある試みが行われた。
それは・・・

生放送ショッピング

これは、未来検索ブラジルが運営しているウェブマネーシステム「モリタポ」内の通貨であるモリタポを使用して、生放送主が商品を準備、主催するショッピングで視聴者が購入するというもの。
なお、換金レートは「10モリタポ=1円」であり、モリタポから円を含む他の通貨には換金できない。

今回は、システムのテスト運用もかねてシステムが正常に動作するのかといったチェックの他、現状の運用に関するコメントを募集するということであった。

ただし、すべてをやりたいとのことで、実際に商品を買ってくれるという視聴者も募集したいた。

今回の商品は「ニワンゴとニコニコテレビちゃん ミニぬいぐるみ」という商品で、Amazonでも購入が可能だ。ちなみにAmazonではこの記事を書いている2011/03/09現在は¥ 1,500だが、今回は20,000モリタポ・・・つまり円換算では2,000円となり若干割高だった。

とはいえ、いきなりそんな話をふったところでいないかも・・・という考えも放送スタッフにはあったらしく、裏では自演乙といわれることを承知でスタッフが購入してみるという手はずになっていたそうである(番組中でそのように話していた)。

さて。このようなテストはなるべく自演などはない方がよい。せっかくだから筆者が買ってみた

 

主な購入の流れについては生放送ショッピングの手引きを見ていただきたい。実際にこのような流れによって購入することが出来た。ただ、生放送が行われている状況から察するに、以下のページで「この商品を購入する!」ボタンを押下した時点で生主には購入されたと見なされるようだ。

しかし、実際は(初回だと)個人情報の入力ページに移る。初回の場合、ここでやめて(ページを閉じるなどの方法で)しまえば購入したことにはならないのか?までは確認することが出来なかった。
もう一段階、意志決定のページが欲しかったところではある。

さて、めでたく購入が完了したようだ。なお、筆者の個人情報はこれでブラジルやガジェット通信にバレてしまったことになるので、今後はあまり責める(したことないけど)ことが出来なくなったのは非常に口惜しい。

このあとの動きとしては、出品者である生主からの連絡をひたすら待つことになる。この番組での出品者であるところの百花繚乱氏からは、その後にこのようなメールが届いた。

生放送ショッピング史上初の利用者とのことで、こちらも記事に出来たのでお互い様といった感じだが、なにはともあれこれで商品が無事届けばテストとしては完了だろう。

さて。ここでこのサービスを利用していて気になる点がある。1つはいわずもがな「ニコニコ動画 利用規約」である。ここには以下の通り商取引を禁じていいる項目がある。

3.禁止事項
利用者による「ニコニコ動画」の利用に際して、以下の行為が禁止されています。
・法令に違反する行為及び違反する行為を幇助・勧誘・強制・助長する行為
・「ニコニコ動画」のサーバーに過度の負担を及ぼす行為
・「ニコニコ動画」の運営を妨害する行為、運営会社が不適切であると判断する行為
・他の利用者の「ニコニコ動画」の利用を妨害する行為
・選挙の事前運動、選挙運動又はこれらに類似する行為、及び公職選挙法に抵触する行為
・他人の名誉、社会的信用、プライバシー、肖像権、パブリシティ権、著作権その他の知的財産権、その他の権利を侵害する行為(法令で定めたもの及び判例上認められたもの全てを含む)
・他の利用者への中傷、脅迫、いやがらせに該当する行為
・差別につながる民族・宗教・人種・性別・年齢等に関する表現行為
・自殺、集団自殺、自傷、違法薬物使用、脱法薬物使用等を勧誘・誘発・助長するような行為
・性交及びわいせつな行為を目的とした出会い等を誘導する行為
・性的、わいせつ的、暴力的な表現行為、その他過度の不快感を及ぼすおそれのある行為
・児童買春・ポルノ、無修正ビデオ動画のダウンロードサイト等へのリンク掲載
・運営会社の許諾を得ない売買行為、オークション行為、金銭支払やその他の類似行為
・運営会社の許諾を得ない商品の広告、宣伝を目的としたプロフィール内容の公開、その他スパムメール、チェーンメール等の勧誘を目的とする行為

・他人の名義、その他会社等の組織名を名乗ること等による、なりすまし行為
・公序良俗、一般常識に反する行為
・その他上記に準じる行為及び運営会社が提示するガイドライン等において禁止される行為

これらは、生放送ショッピングが公式に採用されることでひとまずはクリアできそうではあるので、これからの話だろう。ただ、その場合はニコニコポイントも使用できるようにしなければならないだろう。現在は未来検索ブラジル独自のシステム構築だと思われるので、対応には今しばらくかかるかと思われる。

もう一つは「個人情報の取り扱い」である。

今回は未来検索ブラジル(ガジェ通)と筆者という、いわば大人同士、社会人同士の取引であり、初のショッピングとしては問題なく取引終了となるだろう。
だが、これがそのまま正式採用されるとなると、生主自身が視聴者の個人情報を取り扱わねばならない。問題が起きるとすればこの点かもしれない。
他人の個人情報を取り扱うための心がけや注意点などのコンプライアンスが一定ではないという点。もしくは生放送では常に放送事故と隣り合わせでもある。うっかり晒さないとも断言できないのだ。

また、ご存じのとおり生主と一口に言っても年齢層も性別も職業も様々。このような金銭が絡む場合、たとえば未成年は生主であってもシステムを利用できなくするような仕組みが必要ではないかと思うのだが、残念だが今のニコニコ動画のシステム上は性別も年齢も偽ることは可能だ。
また、商品はオークションなどと違い事前に用意する必要もなく、また内容も自由に設定できるため、たとえば絵画が好きな生主が即興で画を描いてそれを商品にするといったことも可能と番組内では想定シーンを語っていたが、そのことがかえって詐欺紛いの事件に発展しないとも限らない。

要するに、システマチックな問題というよりも主に対象やモラルなどによってもかなり左右されてしまう危うい状態ともいえることになる。

不安を煽るような文章ばかり続いたが、このシステムは有効に使えば生主への直接の支援ともなり得る。これまではWMカンパなどグレーなんだかアウトなんだかあやふやだった「金銭の享受」判定に一筋の道を造るものであり、デメリットばかりではなくメリットもあるのだ。
よく日本では寄付文化が根付かないといわれるが、世界と日本の一番の違い、それは「こっちは金だしてんだから(いうとおりにしろ)」という論理が成り立ってしまう点にある。本来、寄付とは相手の「これまでの」活動内容を評価する目的で行われるものであり、「これから」をコントロールするためにあるものではない。
日本における寄付とは支援の一つの形ではなく、あくまでも購入の範疇なのだ。

生放送ショッピング、公式に採用されればこういったニコ生を席巻している「乞食」などという意見も多少は変わっていくのではないだろうか。

 

ともあれ、筆者はひとまずニワンゴ&ニコニコテレビちゃんの到着をひっそりと待つことにしよう。

2 Replies to “ニコ生でショッピング?”

  1. ピンバック: ニコ生でショッピング? その後

  2. ピンバック: 脳波で遊ぶゲームを買ってみた。

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