Paranormal Activity

平凡な一軒家で幸せに暮らす若いカップル。

しかし毎晩寝付いた後に家の様子がいつもと変わっていることに気がつく。
少女の頃から不可思議なことが起き続けているケイティは、その原因は自分にあるのではと感じていた。
 彼女の恋人であるミカは自分たちの家に起こっている”何か”をハッキリさせるため、生活の一部始終をビデオカメラで撮影することにする。
テープが回り始め、ミカの執着大きくなっていく一方で、ケイティは不安を募らせていた。
何故ならその”何か”は、ビデオカメラで撮影されることを嫌がっているような気がしたのだ。
 ミカはケイティの忠告には耳を傾けず、自らの家と、自らが愛する女性を守るため、カメラを回し続けることを決断する。
真夜中、2人が眠りについた後、何が起きているのか―。ビデオには衝撃の映像が映っていた。

パラノーマル・アクティビティのあらすじより引用。

この映画、観たいなぁと思ってたんですが劇場公開の時期を逃しちゃったんですけど、ひかりoneビデオサービスで配信を開始しましたので観てみました。俺も映画の情報はなるべく得ないように・・・今回は本当に上の引用くらいしか知らない状態で観ました。

以下、ネタバレ要素を含みますので観ようかなと思っている方は読まない方がいいよ。

ただひとこと。この映画を単純に「ホラー」とか「スリラー」としてみてはいかんと思う。そういう風に観てしまった人は残念。楽しみ方が違います。
さて。

この映画、ジャンルとしては「THE 4TH KIND」同様に虚構ドキュメンタリー、そうモキュメンタリーです。「は?これがモキュだと?」と感じる方もおられるだろうが、このようなジャンルは得てしてホラーやスリラーにも通じる部分があるので誤解を受けやすい。そして、ジャンルが違うことを意識されずに酷評を受けることがある。

モキュメンタリーはこれまでのホラーやスリラーとは違い、現実との垣根を限りなく無くすことを手法の大前提とする。THE 4TH KINDでは記録映像などが使用されているが、Paranormal Activityは完全にフィクションである。ただ、手法として実際にあったのだということを如何に訴えかけるかという点についてはこの2つは同ジャンルであると言えるだろう。

つまり、派手に血がドバーって吹き出したり、ゾンビの頭をパーンって飛び散らせたり、お腹を割かれて内蔵くんが丸見え~的なスプラッタ場面などは出てくる必要がそもそもないのだこのジャンルでは。
そして、モキュメンタリーというのは得てして序盤からなかなか話が軽快には進まない。これがいいのだ。これでいいのだと感じられない、判断できない方にはこの類の映画は退屈するかもなぁ。

そして一般的なスリラーと違うのは、スリラーは心理的/映像的な不安・不協和音を織り交ぜながら、あるいは散りばめながら物語を展開させていくという故意・作為的手法であり、より偶発的な進展を礎とするモキュメンタリーとはいささかジャンルが異なるというのが俺の考え方。

その意味では、RECシリーズもモキュメンタリーには含まれないと考えます。手法は似ている(どちらもハンドカメラだから映像的にも似通っている)が、ホラー映画のジャンルです。

繰り返すが、手法として実際にあったのだということを如何に訴えかけるかという点が重要なのであり、その意味ではブレア・ウィッチ・プロジェクトはモキュメンタリーであるといえます。というか、BWPがこのジャンルの走りなんですけどね。

さて。そろそろ映画の内容に触れよう。

不安を募らせるケイティは藁にもすがる思いで心理学者に相談する。恋人のミカはそのような類の人を信用していない(株価読めるかなぁ?とか渋滞かわせないの?って訊いたり)という場景があるが、実に人間らしい反応だ。
これまで日本でもある種の心霊ブームに代表される様々な人物がTVを賑わせてきたが、これらをどのように捉えるかという人による反応の違いが集約されている。

ミカはケイティを精神不安定な状態にあると考えているに過ぎない。だからこそ劇中に精神安定剤を飲むように勧めたりするわけだ(いわゆるポルターガイスト現象については家に侵入してきた人間・・・ケイティのストーカーの仕業だと考えている)。

悪霊退治の専門家に連絡が取れない、心理学者の先生が「これは私の手にはおえません」といって去ってしまう場面も実にすばらしい。実にリアルで人間らしい。エクソシスト登場で悪霊と戦うなどモキュメンタリーには必要ないのだ。

ただ、一方で映画だから許すけどすべてを讃えるわけにもいかん。どうしてもこの映画上で理解できないという場面は俺にもある。

  • なんで扉開けたまんまで寝てんだよw
  • 相談する人間がケイティの友人1人ってないだろw
  • なんで1960年代に記録映像をネットで公開されてんだよw

ここらへんはフィクションだからで片付けてもいいけどね。でも、扉開けて寝るのが欧米でも普通の事とも思えないんだよな-。

ポルターガイスト現象が徐々に酷くなっていくところは非常に始めは緩やかに、そして終盤になるに従って激しさを増す。これは非常によかった。

最終場面より少し前、家を出たいと懇願していたケイティがベッドで「ここにいたいの」と言い、ミカが去った後笑みを浮かべるのだが、正直この場面はない方がよかった。ぶっちゃけここで先が読めてしまったのだ。
その場面は憔悴しきったケイティをミカがベッドに寝かせて切り替えるという方がよかったのではないか。

最終場面では悪霊に取り憑かれてしまったケイティがミカの体をカメラに投げつけ、ミカをなめた(撮影用語で舐めるように見るという意味)後、カメラににやりとした後襲いかかる場面で終わるが、このエンディングはあまり次に繋げる

INKHEART

ドイツの児童文学作家「コルネーリア・フンケ」原作の世界的ベストセラー、ファンタジー小説『魔法の声(Inkheart)』を実写映画化したものだそうです。2009年公開。

ちなみに次回作の『魔法の言葉(Inkspell)』も映画化が決定しているようです。

主人公はブレンダン・ブレイザー。古くは「原始のマン(原題:California Man)」や「ハムナプトラ(原題:The Mummy)」でおなじみの人ですね。個人的には「MONKEY BONE」というヤツが好みだったりしますがw

あ、ネタバレはなしです。あらすじは少々。

幸せな家庭を持つモー(ブレンダン)は、ある夜娘のために「INKHEART」を読み聞かせました。実はこの世には「魔法の舌(原作では銀の舌)」という、読んだ物語を現実にしてしまうという舌を持つ人々がおり、モーはその能力を持っていたために・・・。

非常に物語としてはよくできていました(原作読んでないから知らないけど結末はちょっと変わってるんだとか)。しかし、ちょっとテンポが悪かったかなぁと。アイディアや衣装、雰囲気、どれもよかったんだけど、テンポがちょっと間延びしてたかなぁ・・・という印象を受けました。
CGなどはかなり物語を追う上で邪魔にならず、非常によい印象を受けました。

これ、日本で似たような話がある。話っていうか漫画。映画化するなら是非とも「月光条例」を実写化して欲しいなぁって観た後で思った。

月光条例というのは「おとぎ話の登場人物が月打(ムーンストラクツ)によって邪悪なものとなり絵本から飛び出す。これを鎮めるのは月光条例執行者」という感じ。詳しくはググれ。
かなり大好きな漫画なんでね。